キレイをつくる保健室

バタバタと走ってくる生徒たちや先生たちの中に、あたしの求める姿があった。


「塚田」

思わず呼び捨て。塚田がしっかりと抱えているのは。


あたしはその場に座り込んだ。


ヤダ……。



どうして?



あたし、まだ少しもあなたのこと知らないのに。

ナミ。


……ナミ!

目を覚まして、ナミ!!!


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