キレイをつくる保健室
「ナミちゃん、どうしたの?」
ママ。
ママやパパには心配かけたくない。
「ちょっと疲れたダケ」
軽く言って、あたしはママに、お休みを言って自分の部屋にこもった。
アートブックを開くとあたしの好きな絵があって、落ち着く。
泣けてきて、あわててメイクを落とした。
なんだろ。
スゴく疲れてるのに、まだまだ塚田センセが持ってきてくれた本を見ていたい。
そこには、あたしを想う優しさがあふれている気がする。
イヤなことを忘れさせてくれる、あたたかい気持ちがあるから。
あたしをなぐさめてくれる。
塚田センセ、頼りになるよ。あたしには、頼りになってるよ。