キレイをつくる保健室
やっぱりうまくいかない。
「泡をたてるスポンジを使いましょ」

ゆり先生が、見かねて洗顔用スポンジというのを貸してくれた。


あら、これいい。

むちゃくちゃ簡単に泡が立つんだもん。

あたしは、ホワホワとしたホイップみたいな泡をたてることに、成功した。


そっと頬(ほお)に乗せる。
「指先で泡を転がすようにのばしてね。鼻のあたりをゴシゴシこすらない!」


ゆり先生の指示にしたがって、注意して泡をのばす。

泡のふわっとした空気が入ったときを逃さずに、すばやく指を動かすのがコツ。
「じゃ、流して」

ここでも、ゴシゴシこすらずに泡を流すくらいで良いらしい。
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