キレイをつくる保健室

ピンポンパンポン♪~


『1―Aの花崎ナミさん、花崎ナミさん、いそぎ保健室に来てください』


(場所:1―A教室)

「花崎~放送で呼んでるよ?」

「へ?」


「だれが呼んでるって?」
ナミは机にうつ伏せになりダルそうに眠りから覚める。

あたしは教室に行き、ナミの背後に立つ。


あたしだよ、あたし。


ゆり先生のご指名だよ。


「キャー!!!」


そっと教室に入って突然あたしが現れたから驚きの声をあげても仕方ないけれども、

人を化け物みたいに見ない。ブスたちよ。


ビシッと持っていた鞭を鳴らす。




「花崎ナミ、保健室に来なさい!」


片足をイスにのせミニスカートから超、美しい足を見せる。自慢のS字曲線の上半身を綺麗に見える斜め45度に向けて、決めのポーズ。


「ゆり先生……」





あたしの足にピタリとそったミニに、このムチ。


これにビビることなく、いねむりするとは。


花崎ナミ、なかなか根性ある。


「先生、おはよーーー」


「なにが、おはよ、だ」


ピシッ。(ムチの音)


「早く保健室に来なさい!」


ナミは、亀のペースで保健室に向かう。


(周囲:『こえーーー!』)


「ちょい、行ってくるわ」

ナミはあたしについて教室を出た。


ホントに改良の余地が有りすぎる子だ。

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