キレイをつくる保健室
保健室。
あたしは白いカーテンを閉める。
カーテンの中は白いシーツのベッド。
具合が悪い生徒が寝るベッド。
ナミはまだ眠そうだ。
「先生、ここで寝てい?」
いいわけないでしょ。
「だれが寝ていいと言った」
寝させるために連れて来たんじゃナイの。
「昨日、あんま寝てないから」
「カンケーない!」
あたしはナミをベッドに横たわらせた。
「やっぱ、寝るんじゃん」
「だまりなさい」
ナミの足首を持って上にあげる。
「な、な、なに?」
「むくんでるな……」
「ゆり先生、なにすんの」
あたしはナミのふくらはぎを触ってみる。
……重症だ。
ハンパなく冷えている。