キレイをつくる保健室

キレイになりたい。

自分を好きになるために、あたしはキレイになりたい。


新しい可能性を自分の中に発見できるから。

オードリー·ヘップバーンでなくて、良いの。

しばらくの間、ヘップバーンみたく堂々と背筋を伸ばして表現したいの。


花崎ナミという女の子を、ほんの少し自信を持って、見せていきたい。


「ナミ」

家の前まで来たら、見慣れた長身の影が足元にのびていた。


「ヒロ」

「ごめんなさい!」
< 70 / 210 >

この作品をシェア

pagetop