あなただけ
昼食をとる気にもならず、ただ自分の椅子に座って
静かに過ごしていた。
「笑美?」
ふと私の名前を呼んだ人がいた。
少し期待したのに・・・期待した人とは違った。
「春登くん・・・。」
「春登で良いって昨日言ったのに!?」
「あ、ごめん。なんかボーっとしてたら言っちゃった。」
「まぁいいや。で、弁当食べないの。」
「あ・・・うん。食欲なくて。良かったら食べて。」
「まじで!やった。今日パン1個だけで、たらなかったんだよ。
じゃぁ、いただきます!」