あなただけ
「・・・まぁ、暇やし行くか。」
屋上は昨日行ったばかりで、なんだかドキドキした。
春登のことを少し思い出しながら屋上のドアを開けた。
「俺、屋上来るん初やわぁ!」
「そぉなんだ。あ、太陽昇ってる。ちょっと遅かったかな。」
「まぁえぇやん。キレイなんやし。俺、空好きやねん。
でも」
「夕焼けの方が好き・・・?」
「そうやけど、なんで?」
「・・・私も好きだから。」
私も、春登も。3人とも夕焼けが好きなんだ。
なんだか、嬉しいな。
「そぉなん!?なんか、うれ・・・。あ、俺
もぉちょい筋トレするわ。」