あなただけ
「・・・いぃ。」


「え?」


「せやから、かわいぃ言うてるんや・・・。」


めまいが私を襲う。


「笑美のそんな格好見たことないんやもん!


せやから・・・正直オシャレ過ぎて・・・驚いててん。


これが・・・俺の彼女なんやな。」


私に向けられた笑顔は、ほんのり赤い頬が


恵を更にかわいく見せる。


クールに見えて、とってもかわいい恵。


「恵だって・・・かっこいいよ?」


「さんきゅ・・・。初めてのデートやからな。


俺のお気に入りばっかりやけど、着て来てん。」


「あ、私も、自分のお気に入りばっかり。


髪型も・・・変えてみたりして。」


「クルクルやな。せやけど、ふんわりや。


俺も、いつもよりワックス強いやつ使ってん。


遊びすぎやったかな?」
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