あなただけ
―――目が覚めたそこは、私のベットの上。


体が鉛のように重たい。


「姉ちゃん?大丈夫かよ。」


「太一・・・。いつからいたの?」


「ずっと部屋にいた。そしたら、なんか


痛いとか助けてとか聞こえたから。


また、姉ちゃんがなんか独り言言ってるんだと思って


いちゃもんつけに行こうとしたんだけど


事態がそんな事言ってる場合じゃないってわかってさ。」


「そっか・・・ごめんね。」


「姉ちゃんどぉしたんだよ。」


「ちょっと・・・体に痛みが。」


「体全体か?」


「いや・・・左・・・胸。」


「・・・それって、今日初めてなったのか?」
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