あなただけ
「そう、だよな。分かった。


じゃぁ明日結果を聞くことになるんだな。


明日の朝一番に俺に教えてくれよな!」


「うん!」


そして、今日も私たちは笑あった。


でも今日はまるで、私の不安を消そうと一生懸命に


恵が笑わせてくれていたように感じた。


ありがとう・・・恵。


そして、あっという間に放課後。


「恵、行ってきます。」


「行っておいで。」


恵はまた明日と言って優しくほっぺたにキスしてくれた。


いつものキスとは少し違ってどこか切ないキス。


でも、私の心を温かくしてくれた。


だから、私は勇気を出して病院へ続く道を歩き出せた。
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