あなただけ

そして、教室へ入った私の目に


入ってきた光景は・・・。


「え・・・。これ、なに?」


私の机の上には、一輪の花が


置かれていた。


「あれ?あんた、死んだんじゃなかったの?」


「えっ?」と自分の耳を疑った。


『死んだ』


たった少しの期間でみんなは


私のことを死んだ、と


思ってたんだ・・・。


「だから花、置いてあげてたんだよ?」


私の目には、うっすらと涙が滲んできていた。

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