あなただけ
手術時間15分前・・・。


周りの準備は済んだ。あとは、私の心の準備だけ。


「笑美。」


「恵、私頑張ってくるね。」


「おう。俺はここでちゃんと待ってるから。」


「私が起きたとき、隣にいてくれる?」


「わかった。絶対隣におるから。


行っておいで、笑美。」


「・・・行ってきます、恵。」


お母さんとお父さん、太一にも「行ってきます」


と伝えて、私は手術室に運ばれた。


そして麻酔をうたれて、私は眠りに落ちた。




眠っている間に夢を見た。
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