あなただけ
「姉ちゃん。いってらっしゃい!」


その太一の満面の笑みは私に元気をくれた。


だから私も


「いってきます!」


って、胸を張って言えたの。


外に出ると、青空とあの太陽が


私を出迎えてくれた。


そして、学校へ向かって歩き出した時


「笑美!」

後ろからあなたの声がした。


振り返ると、あなたは笑っていた。


「笑美、おはよう!今日からまたよろしくな!」


恵はなんでいつも元気なんだろう。
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