あなただけ

笑美

二年になって、しばらく経ったあの日・・・


笑美がいなくなった。


いつもと同じように


一緒に帰ってただけやったのに。


6時間目の授業が終わって


一緒に帰る準備を始める俺。


「笑美!帰るで!」


「うん。」


それから夕方の空の下で、俺と笑美は


手を繋いで歩きだした。


「ねぇ、恵。私ね


恵とこうやって歩いてる時が


一番幸せかもしれない。」
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