あなただけ
「ありがとうございます・・・」


今度は深く頭を下げてお辞儀をした。


そして、笑美の治療が行われている部屋へ向かった。


ベッドの上では


笑美が苦しそうに横になっていた。


「笑美?笑美・・・?お母さんよ?


お父さんも、太一も、あなたの大切な人も


来てくれてるわよ?頑張りなさいね?」


お義母さんは、声を震わせながら


笑美に話しかけた。


でも、意識は戻ってへん・・・。


「笑美・・・」
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