あなただけ
俺は、一人やない。笑美も、一人やないよ?


俺は、笑美のことを想い続ける。


笑美もそこで俺のこと想い続けててな。


「恵!チャイム鳴りそう!早く教室戻ろうぜ!」


「おう!春登、行こか!」


「恵・・・何笑ってんだよっ。」


「お?笑ろてって言うてくるやつがおるから


笑ろてるだけやっ。」


「・・・恵。お前はすげーよ!」


「そぉいえば、お前話し方変わったな。


笑美!春登のこともまた話したるからな!」


笑美、また話しよな。


初めて俺と笑美が話したこの場所で。


俺、笑美に出逢えて良かった。


たくさんの笑顔を、幸せを、ありがとうな。
< 279 / 287 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop