あなただけ

すばやく着替えてドアを開けた。


そこには背中をこっちに向けて


立ってる太一がいた。


「た、太一?」


「・・・着替えたか。」


「太一もいいかげん、ノックぐらいしてよ。」


「したよ。3回も。」


全然気がつかなかった。


私はどれだけ、恵のことを考えてたんだろう。


「それで?用件は何?」


また、私の部屋に来たってことは


用事があるから来たのよね。

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