あなただけ
消える
あの頃・・・中学に行かなくなってから
一人、部屋に閉じこもる日々が続いた。
外には全然出ずに、ご飯の時とお手洗いの時だけ
部屋から出る生活をしていた。
それ以外は、部屋で、あることを思い出していた。
それは、友達に・・・友達だと思ってた子に
「あんたは死んだのよ。」
と言われたこと・・・。
私は・・・死んじゃったんだ・・・。
この世界にはいない人になったんだ・・・。
そう思っていたら・・・私はあることを思いついた。
・・・私が死んじゃったら、全部終わるんだ。
机の中をあさってみると・・・カッターナイフがあった。