あなただけ
「ごめんね・・・。気づいてたのに・・・。」
「は!?気づいてた!?」
「うん・・・。太一が、待っててくれてたこと。」
「まじか。・・・恥ずいな。」
「嬉しかったよ・・・。ほら、私が部屋で
カッターナイフ持ってた時・・・。太一が部屋に来なかったら
完璧に・・・。太一が私を助けてくれた時、
すごくホッとしたよ?それに・・・私も思ったんだよ?」
ホントはね・・・歩きたかったよ・・・。あの日から
ずっと思ってたこと。でも・・・気持ちとは裏腹に
体は怖がって行けなかったの・・・。ごめんね、太一。
「また・・・太一と歩いて行きたいって。」