あなただけ

「姉ちゃん・・・。好きだ・・・」


「太一・・・。私は・・・」


太一・・・私ね、おかしいの・・・。


「弟として太一が好きだからっ・・・。」


今日、学校であったことが、私をおかしくさせてるの。


ごめん、太一。太一の気持ちは嬉しいんだよ?でもね・・・


ダメなの・・・。


「・・・ごめん。俺が黙ってればよかったんだよな。


姉ちゃん苦しめたくねぇし、分かってるんだよ。


姉ちゃんは姉ちゃん。俺は姉ちゃんの弟、だよな。」


「太一・・・。ごめんね・・・。」


「謝んなよな!・・・俺が惨めだろ?そんなのヤだし。


でも、約束・・・してくんねぇ?」


「なに?」

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