あなただけ
ご飯を食べ終わって部屋に向かう私に
太一が話しかけてきた。
「姉ちゃん。なんか、変わったな。」
「え?変わった?」
「うん・・・。今日のことがよっぽどすごかったんだな。
姉ちゃんの話し方が変わった。俺はその方が良いな。」
話し方?・・・。
『そんな恥ずかしがらんでもええんとちゃうん?』
『友達やのにそんな話し方されたら、他人みたいやん。
俺、そんなん嫌やで。』
変わったのかな・・・。私の・・・話し方・・・。