あなただけ
「姉ちゃん。」
「え!?」
「また、一人の世界に入ってたっしょ。
ホント、得意だよな。でさ、やっぱりさ。
姉ちゃん好きな奴できたんだろ?」
「全然!友達・・・だよ?」
「その変な間は何だよ。・・・姉ちゃん、鈍感だな。」
「別に鈍感でもドカンでも良いわよ!」
バタンッ―――
自分の部屋のドアを勢い良く締めた。
・・・恋?私が?好きな人?
恵は友達よ?・・・そんな・・・わけ。
「ないないない!・・・多分。」