あなただけ
「あ、そう言えばさ。笑美さん昨日彼氏さんと
歩いてたでしょ!商店街の近く!。」
え・・・?彼氏?商店街の近く?あ、
「あ、それは」
「お前、彼氏いてたん・・・?」
弟の太一だって言おうとしたのに・・・。
急に悲しい顔で、問い掛けてくる恵。
「だって!笑美さんと彼氏さん手繋いで仲良く
話しながら歩いてたでしょ!少し、背は低かったかな。」
私は、恵の悲しそうな目から何かを感じた・・・。
でも、その何かは私にはわからなくて・・・。