あなただけ

「ごめん・・・。言いたくなかったんだけど・・・。」


「なんで?」


「え、いや・・・。なんか、笑美さんには、俺って言うのが


できなくて。なんか、笑美さんの雰囲気に


合ってないような気がして・・・。」


「全然そんなことないよ。私の雰囲気なんか関係ないよ。


でも、ちょっとビックリしたかな。こんなにも違って見えるなんて・・・。」


「え?・・・やっぱ印象悪くなった?」


「全体的に話し方が変わっちゃったね。」


「あ、ごめん・・・。」


「でも、さっきまでとは違うけど、悪くはないよ?


さっきまでは、お坊ちゃまみたいだったのに


今は、王子様みたい。カッコいいんじゃない?」

< 91 / 287 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop