龍とわたしと裏庭で④【クリスマス編】
「じゃ、下手でもいいよ。ゆっくりでいいから言ってごらん?」
「今年はね、ライトと、雪にする綿と、飾りは三つだけなの」
「三つ?」
「てっぺんのお星様と、圭吾さんが一つ選んだのと、わたしが一つ選んだのと」
「それで?」
「来年は、二つよ」
「ああ……僕のが一つ、君のが一つ?」
圭吾さんは分かってくれてる。
少し気が楽になった。
「でね、結婚するでしょ? そしたら赤ちゃんの分も増えるの」
「僕の分が一つ、君の分が一つ、赤ちゃんの分が一つ」
「その子がちょっと大きくなったら、きっと変な飾りを作るわ」
「へたっぴぃな飾りをね。それも吊るすんだ?」
「そう。そうなの!」
圭吾さんはひざまずいたまま、わたしの膝に頭を乗せた。
「志鶴は家族がほしいんだね」
圭吾さんの声が妙に寂しそうに聞こえた。
「そうよ。圭吾さんもでしょ?」
じゃなきゃ結婚を申し込んだりしないわよね?
「まあね」
圭吾さんは顔をあげた。
「今年はね、ライトと、雪にする綿と、飾りは三つだけなの」
「三つ?」
「てっぺんのお星様と、圭吾さんが一つ選んだのと、わたしが一つ選んだのと」
「それで?」
「来年は、二つよ」
「ああ……僕のが一つ、君のが一つ?」
圭吾さんは分かってくれてる。
少し気が楽になった。
「でね、結婚するでしょ? そしたら赤ちゃんの分も増えるの」
「僕の分が一つ、君の分が一つ、赤ちゃんの分が一つ」
「その子がちょっと大きくなったら、きっと変な飾りを作るわ」
「へたっぴぃな飾りをね。それも吊るすんだ?」
「そう。そうなの!」
圭吾さんはひざまずいたまま、わたしの膝に頭を乗せた。
「志鶴は家族がほしいんだね」
圭吾さんの声が妙に寂しそうに聞こえた。
「そうよ。圭吾さんもでしょ?」
じゃなきゃ結婚を申し込んだりしないわよね?
「まあね」
圭吾さんは顔をあげた。