龍とわたしと裏庭で④【クリスマス編】
美月 来たりて
1
「三田せんぱ~い!」
げっ! 竜田川美月!
思わず身構える。
「来たわね……」
亜由美がボソッとささやく。
一年の竜田川美月は、圭吾さんの元恋人、優月さんの妹だ。
「あっ、大野先輩、滝田先輩、先日はお泊り会に入れていただいてありがとうございましたぁ」
『入れていただいて』って、あんたが無理矢理入り込んで来たんじゃないの
「ここいいですか? いいですよね?」
美月は、わたし達が陣取っている学食のテーブルに一緒に座った。
「そのお泊り会に僕が呼ばれなくて、美月ちゃんが呼ばれたってのがしゃくに障るんだよね」
悟くんが不満そうに言う。
いや、悟くん……あなた一応男の子だから
「じゃあ次、うちでやりましょう! 悟さんも一緒に!」
勘弁してよっ! 何でわたしが圭吾さんの元恋人の実家で『お泊り』しなきゃなんないのよ!
「美月、あんたいい加減に自分の学年の子と付き合いなよ」
美幸が言った。
よく言った、美幸!
げっ! 竜田川美月!
思わず身構える。
「来たわね……」
亜由美がボソッとささやく。
一年の竜田川美月は、圭吾さんの元恋人、優月さんの妹だ。
「あっ、大野先輩、滝田先輩、先日はお泊り会に入れていただいてありがとうございましたぁ」
『入れていただいて』って、あんたが無理矢理入り込んで来たんじゃないの
「ここいいですか? いいですよね?」
美月は、わたし達が陣取っている学食のテーブルに一緒に座った。
「そのお泊り会に僕が呼ばれなくて、美月ちゃんが呼ばれたってのがしゃくに障るんだよね」
悟くんが不満そうに言う。
いや、悟くん……あなた一応男の子だから
「じゃあ次、うちでやりましょう! 悟さんも一緒に!」
勘弁してよっ! 何でわたしが圭吾さんの元恋人の実家で『お泊り』しなきゃなんないのよ!
「美月、あんたいい加減に自分の学年の子と付き合いなよ」
美幸が言った。
よく言った、美幸!