龍とわたしと裏庭で④【クリスマス編】
2
何かに呪われていると言えば――わたしもみたい
何の因果か、放課後に美月の家へ行くことになった。
「うちで孵(かえ)った赤龍がですね、珍種なんですよ。見に来て下さいよ。新発見かもしれないし」
熱心に誘う美月に根負けしてしまったのだ。
「ゴメン。わたし、龍はちょっと……」
亜由美も美幸も逃げてった。
裏切り者どもめ。
「僕は委員会があるから」
悟くんの理由は真っ当だ。
「後で行こうか?」
大丈夫よ。
いつもいつも子守してもらわなくたって平気なんだから。
「寄り道するなら圭吾に連絡入れときなよ」
平気よ。
いつも、よっぽど遅くなる時以外は連絡なんてしないもの。
でもなぁ
圭吾さんって、時々思いがけない時に電話を寄越したりするのよね。
「あっ! お姉ちゃん来てる!」
家の前まで来ると、美月が嬉しそうに言った。
「あれ、お姉ちゃんの車なんですよ」
何の因果か、放課後に美月の家へ行くことになった。
「うちで孵(かえ)った赤龍がですね、珍種なんですよ。見に来て下さいよ。新発見かもしれないし」
熱心に誘う美月に根負けしてしまったのだ。
「ゴメン。わたし、龍はちょっと……」
亜由美も美幸も逃げてった。
裏切り者どもめ。
「僕は委員会があるから」
悟くんの理由は真っ当だ。
「後で行こうか?」
大丈夫よ。
いつもいつも子守してもらわなくたって平気なんだから。
「寄り道するなら圭吾に連絡入れときなよ」
平気よ。
いつも、よっぽど遅くなる時以外は連絡なんてしないもの。
でもなぁ
圭吾さんって、時々思いがけない時に電話を寄越したりするのよね。
「あっ! お姉ちゃん来てる!」
家の前まで来ると、美月が嬉しそうに言った。
「あれ、お姉ちゃんの車なんですよ」