龍とわたしと裏庭で④【クリスマス編】
赤羽のトナカイ
1
間もなく現れた圭吾さんは、美月のお母さんと優月さんに挨拶した後、わたしの方を見た。
表情が読めない。
「携帯はどうした?」
「ごめんなさい」
とりあえず先に謝っておこう
「謝ってほしい訳じゃない。携帯が繋がらなかったのは何故?」
「美月の龍を見ていたの。飼育場がちょうど繋がりにくい場所だったみたいで」
圭吾さんは深々とため息をついた。
「行動をいちいち制限するつもりはないが、もう少し僕の気持ちを考えてもらえないか?」
心配かけちゃったんだ……
悟くんに言われた時に素直に連絡すればよかった
「ごめんなさい」
少しの沈黙の後、
「帰ろう。カバンはどこ?」
圭吾さんの優しい声が胸に痛かった。
表情が読めない。
「携帯はどうした?」
「ごめんなさい」
とりあえず先に謝っておこう
「謝ってほしい訳じゃない。携帯が繋がらなかったのは何故?」
「美月の龍を見ていたの。飼育場がちょうど繋がりにくい場所だったみたいで」
圭吾さんは深々とため息をついた。
「行動をいちいち制限するつもりはないが、もう少し僕の気持ちを考えてもらえないか?」
心配かけちゃったんだ……
悟くんに言われた時に素直に連絡すればよかった
「ごめんなさい」
少しの沈黙の後、
「帰ろう。カバンはどこ?」
圭吾さんの優しい声が胸に痛かった。