龍とわたしと裏庭で④【クリスマス編】
圭吾さんはわたしの母方の従兄で、婚約者。
この羽竜本家の当主で、海外赴任中の親父の代わりにわたしの保護者を務めている。
羽竜家は龍神の子孫と言われていて、一族の人はそれぞれ何かしら不思議な力を持っているんだけど……
圭吾さんはその中でも特別。
でも、気味悪がられたら嫌だからって、わたしにはなるべくそういう面を見せないようにしているみたい。
わたしは別に平気だけどな
「ゴメン。嫌な思いさせたね」
圭吾さんは優しく言った。
圭吾さんが謝ること?
「それはいいけど、あの人達 何?」
「今来ている客のボディガードだ」
ホディガード付きのお客様って、すごくない?
そういえば今日の圭吾さんは、上着こそ着ていないけどワイシャツにネクタイ姿。
「わたしのために、お客様を放っておいて来たんじゃないの?」
「そう。もう戻らないと――ああ、嫌な奴が来た」
圭吾さんの視線の先には、紺色のスーツを着た男の人がいた。
圭吾さんよりもう少し年上な感じ。
この羽竜本家の当主で、海外赴任中の親父の代わりにわたしの保護者を務めている。
羽竜家は龍神の子孫と言われていて、一族の人はそれぞれ何かしら不思議な力を持っているんだけど……
圭吾さんはその中でも特別。
でも、気味悪がられたら嫌だからって、わたしにはなるべくそういう面を見せないようにしているみたい。
わたしは別に平気だけどな
「ゴメン。嫌な思いさせたね」
圭吾さんは優しく言った。
圭吾さんが謝ること?
「それはいいけど、あの人達 何?」
「今来ている客のボディガードだ」
ホディガード付きのお客様って、すごくない?
そういえば今日の圭吾さんは、上着こそ着ていないけどワイシャツにネクタイ姿。
「わたしのために、お客様を放っておいて来たんじゃないの?」
「そう。もう戻らないと――ああ、嫌な奴が来た」
圭吾さんの視線の先には、紺色のスーツを着た男の人がいた。
圭吾さんよりもう少し年上な感じ。