龍とわたしと裏庭で④【クリスマス編】
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「三田先輩♪ ここ空いてますよね?」
「また来たの? 美月」
美幸が呆れたように言ったけれど、美月は平気な顔で同じ学食のテーブルについた。
「あれ? 悟さんは?」
「悟くんは三時限目から校長室にお呼ばれよ」
わたしが答える。
「あんたの龍の件で」
「ああ、圭吾さんと相談ですか。先輩、今日は保護者同伴でしたものね」
「圭吾さんのこと、保護者って言うのやめてくれる?」
「だって本当に保護者じゃないですか。いいですよね、保護者と恋人同士。秘密感が漂って、胸キュンです」
わたしはあんたと話してると、胃がキュンだわ
「あの後、司先生が動物用のミルクを手に入れてくれたんです。先輩の言った通り、ミミ――」
わたしは慌てて美月の口を塞いだ。
「ここで餌の話はしないっ!」
美月がコクコクとうなずいた。
「昨日、何かあったの?」
亜由美が尋ねた。
「美月の龍がちょっとね」
わたしは言葉を濁した。
「また来たの? 美月」
美幸が呆れたように言ったけれど、美月は平気な顔で同じ学食のテーブルについた。
「あれ? 悟さんは?」
「悟くんは三時限目から校長室にお呼ばれよ」
わたしが答える。
「あんたの龍の件で」
「ああ、圭吾さんと相談ですか。先輩、今日は保護者同伴でしたものね」
「圭吾さんのこと、保護者って言うのやめてくれる?」
「だって本当に保護者じゃないですか。いいですよね、保護者と恋人同士。秘密感が漂って、胸キュンです」
わたしはあんたと話してると、胃がキュンだわ
「あの後、司先生が動物用のミルクを手に入れてくれたんです。先輩の言った通り、ミミ――」
わたしは慌てて美月の口を塞いだ。
「ここで餌の話はしないっ!」
美月がコクコクとうなずいた。
「昨日、何かあったの?」
亜由美が尋ねた。
「美月の龍がちょっとね」
わたしは言葉を濁した。