龍とわたしと裏庭で④【クリスマス編】
ふと目をやると、美月がウットリした顔で見ている。
あー、また妄想中?
美月の傍らの机の上には、模造紙のような大きめの紙が広げられていた。
赤や青、何色かの線が複雑な模様を描いている。
「それは何?」
わたしは紙を指差した。
「地図だよ」
圭吾さんが答えた。
「龍道の地図だ」
圭吾さんが使うアレか……
圭吾さんは時々、変な場所から消えたり現れたりする。
目に見えない線上を歩くらしい。
美幸は『龍神様の道』って呼んでた。
「美月はその地図、分かるの?」
だとしたら悔しい。
「いいえ、全く分かりません」」
よかった
「でも、龍の卵を見つけた場所に行く時は、大ちゃんがこの線を使って連れて行ってくれるんです」
あー、また妄想中?
美月の傍らの机の上には、模造紙のような大きめの紙が広げられていた。
赤や青、何色かの線が複雑な模様を描いている。
「それは何?」
わたしは紙を指差した。
「地図だよ」
圭吾さんが答えた。
「龍道の地図だ」
圭吾さんが使うアレか……
圭吾さんは時々、変な場所から消えたり現れたりする。
目に見えない線上を歩くらしい。
美幸は『龍神様の道』って呼んでた。
「美月はその地図、分かるの?」
だとしたら悔しい。
「いいえ、全く分かりません」」
よかった
「でも、龍の卵を見つけた場所に行く時は、大ちゃんがこの線を使って連れて行ってくれるんです」