龍とわたしと裏庭で④【クリスマス編】
「一般の道もあるんだろうが、ほぼ獣道だろうな」
圭吾さんが言った。
「要に調べさせよう。あいつなら、嗅ぎ回っているのを見つかっても言い訳がきく」
と、司先生が言う。
要さんは先生のすぐ下の弟で、警察官だ。
「そうだな。僕はスタッフから研究所に見学の申し入れをさせるよ。日時が決まったら知らせる」
「わたしは何をすればいいんですか?」
美月が期待に満ちた声できく。
「君にはあの赤ちゃん龍の世話をしっかり頼むよ」
司先生が優しく言った。
「任せて下さい。頑張ります!」
ついでにその口を少し閉じていてくれれば、もっといいわ
わたしの独り言だったのに、すぐ横にいた圭吾さんには聞こえたようで、プッと吹き出した。
「何ですか?」
美月が怪訝そうにこっちを見た。
圭吾さんは咳ばらいをしてから
「いや、喉の調子がちょっとね」
って、ごまかした。
圭吾さんが言った。
「要に調べさせよう。あいつなら、嗅ぎ回っているのを見つかっても言い訳がきく」
と、司先生が言う。
要さんは先生のすぐ下の弟で、警察官だ。
「そうだな。僕はスタッフから研究所に見学の申し入れをさせるよ。日時が決まったら知らせる」
「わたしは何をすればいいんですか?」
美月が期待に満ちた声できく。
「君にはあの赤ちゃん龍の世話をしっかり頼むよ」
司先生が優しく言った。
「任せて下さい。頑張ります!」
ついでにその口を少し閉じていてくれれば、もっといいわ
わたしの独り言だったのに、すぐ横にいた圭吾さんには聞こえたようで、プッと吹き出した。
「何ですか?」
美月が怪訝そうにこっちを見た。
圭吾さんは咳ばらいをしてから
「いや、喉の調子がちょっとね」
って、ごまかした。