龍とわたしと裏庭で④【クリスマス編】
「それって、子供の女の子が好きって事じゃない!」


「そうだね」

圭吾さんは平然とうなずいた。


そうだね、って……


「もう失礼しちゃう! 圭吾さんったらどうして怒らないの?」


「最近、そうかもなって思うようになってね」


「ちょっと!」

ひどっ!

「わたしはもう親父の許可があれば結婚できる年齢よ。大人なんだから」


圭吾さんは微笑むと、わたしの髪に指を差し込んで滑らせた。


「そう? じゃ、今夜その意気込みを僕の部屋で見せてくれないかな?」


グッと言葉に詰まった。


圭吾さんはクスクスと笑う。


「無理しなくてもいいよ」


く……悔しいっ!



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