龍とわたしと裏庭で④【クリスマス編】
3
それから二、三日して、圭吾さんは分家の巧さんと研究所の視察に出かけた。
お昼過ぎに出かけたって聞いていたのに、夜の八時になっても帰って来ない。
「圭吾さん、遅いなぁ……」
何度も時計を見ていると、伯母様が『いつもと反対ね』って言った。
「いつもは、圭吾が家中歩き回って『志鶴の帰りが遅い』ってぼやいているのに」
そうなの?
圭吾さんはそんな素振りをわたしには見せたことがない。
「志鶴ちゃんは、今までずっと一人暮らしのようなものだったから、あまり束縛したくないのでしょうね」
そっか……
今度寄り道する時は、絶対連絡入れよう
ん? 誰か玄関に行った?
「帰って来たっ!」
わたしは、バタバタと廊下を走って玄関まで行った。
「騒々しいですよ、志鶴様」
玄関で出迎えていた和子さんにお小言を言われたけど、わたしは圭吾さんに飛びついた。
「お帰りなさい!」
「ああ、ただいま」
圭吾さんがわたしをギュッと抱きしめた。
お昼過ぎに出かけたって聞いていたのに、夜の八時になっても帰って来ない。
「圭吾さん、遅いなぁ……」
何度も時計を見ていると、伯母様が『いつもと反対ね』って言った。
「いつもは、圭吾が家中歩き回って『志鶴の帰りが遅い』ってぼやいているのに」
そうなの?
圭吾さんはそんな素振りをわたしには見せたことがない。
「志鶴ちゃんは、今までずっと一人暮らしのようなものだったから、あまり束縛したくないのでしょうね」
そっか……
今度寄り道する時は、絶対連絡入れよう
ん? 誰か玄関に行った?
「帰って来たっ!」
わたしは、バタバタと廊下を走って玄関まで行った。
「騒々しいですよ、志鶴様」
玄関で出迎えていた和子さんにお小言を言われたけど、わたしは圭吾さんに飛びついた。
「お帰りなさい!」
「ああ、ただいま」
圭吾さんがわたしをギュッと抱きしめた。