龍とわたしと裏庭で④【クリスマス編】

圭吾さんと司先生が帰って来たのは、夜中の12時過ぎだった。

大輔くんは座布団を枕に眠っていて、巧さんと悟くんとわたしはトランプの真っ最中だった。


圭吾さんが私の横にひざまずいた。

わたしはいつものように抱きつこうとして、途中で手が止まった。


「どうした?」

圭吾さんがきく。


「どこ怪我したの?」

「左肘の少し上だよ」


わたしは、圭吾さんの右側からそっと抱きしめた。


「お帰りなさい」

「ただいま。待たせちゃったね――何してたの?」

「七並べ。面白いのよ」

「七並べ? またずいぶん古風な遊びだな」


「しづ姫はやった事ないらしいよ」

悟くんが言う。

「たぶんボードゲームも」


圭吾さんが悟くんに向かってうなずいた。


何?


「やっぱり、今度『お泊り会』しようよ。僕も入れてさ」

悟くんがわたしに言った。

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