龍とわたしと裏庭で④【クリスマス編】
3
翌朝早く、目が覚めた時、わたしは一人だった。
圭吾さん?
寝室のドアを開けて左右を確かめると、居間の方から圭吾さんの声がした。
わたしは裸足でペタペタと歩いて、居間の入口から部屋を覗き込んだ。
圭吾さんはジーンズとTシャツ姿で、窓の外を見ながら電話で話していた。
左腕に包帯
まだ痛むのかな
「やりすぎたのは分かっているよ――もう非番に入るんだろ? 朝飯を食いに来いよ。志鶴の姿くらい拝ませてやる」
どうやら要さんと話しているらしい。
「常盤は別の奴に預けてしまえ。今日は出かけるんだ。病院から来いと言われてるし、その後は志鶴とデートだ」
圭吾さんが振り向いた。
「残りは後で。お姫様のお目覚めだ――うん、それは一緒に寝ているからさ。切るぞ」
圭吾さんは電話を切ると、『おはよう』と笑顔で言った。
「わたしがどこで寝ているか、いちいち吹聴する必要あるの?」
わたしは口を尖らせた。
圭吾さん?
寝室のドアを開けて左右を確かめると、居間の方から圭吾さんの声がした。
わたしは裸足でペタペタと歩いて、居間の入口から部屋を覗き込んだ。
圭吾さんはジーンズとTシャツ姿で、窓の外を見ながら電話で話していた。
左腕に包帯
まだ痛むのかな
「やりすぎたのは分かっているよ――もう非番に入るんだろ? 朝飯を食いに来いよ。志鶴の姿くらい拝ませてやる」
どうやら要さんと話しているらしい。
「常盤は別の奴に預けてしまえ。今日は出かけるんだ。病院から来いと言われてるし、その後は志鶴とデートだ」
圭吾さんが振り向いた。
「残りは後で。お姫様のお目覚めだ――うん、それは一緒に寝ているからさ。切るぞ」
圭吾さんは電話を切ると、『おはよう』と笑顔で言った。
「わたしがどこで寝ているか、いちいち吹聴する必要あるの?」
わたしは口を尖らせた。