愛のない世界なんてない
行方
ピンポーン。
インターホンが鳴った。
私と圭は気付いた。
「誰々?」
「一だ!」
ここに来ていたのは一君だった。
圭がお出迎え。
「いらっしゃーい」
「お邪魔します」
一はハニカミながら家へとあがった。
「やっほ」
一君は私に言った。
「尋斗と祐次と咲は学校行った?」
「尋斗はねー風邪でお休み」
「そっかぁ」
「ところでなんで来たの?」
一君はははっと笑った。