愛のない世界なんてない


「お邪魔します」


スラッと背の高い長い黒髪の女の子だ。

栗山千明似だ、私は思った。

「芽衣だけど…」

これが…っとゆうか、この人が圭と三回くらいヤった人…。

「めー!?何しに来たのさぁ」

圭は困ったように言った。

「ん…ちょっとね…」

「…」

「よりを戻し…たくて…」

「え~」

嫌そうに言うなよ。

「遠距離面倒。めーから別れ告げたんだから」

「圭…可愛いよ」

芽衣ちゃんって子、積極的…。

「お願い…」

「嫌だ。好きじゃない奴とは付き合いたくない。そもそも俺他に好きな人がいるから」

圭は振るように言った。



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