愛のない世界なんてない
懐かしいよ
ピピピピッ



今日もうるさい目覚ましが鳴った。
バンッ!

目覚ましのボタンを思いっきり叩いた。
｢ふわぁ～あ……今何時…｣
大きな欠伸をしたあとに眠い目をクシクシと擦りながら時計を見た。
｢……なにぃぃぃぃぃぃぃ!?｣
今は明け朝の６時。
プチプチな同窓会は七時に始まる。
それを見て一気に目が覚めた。
あの高校まで……３０分くらいか………。





バァァァンッ!



窓が開いた。
大きな音にビックリしてサッと後ろを見た。
｢はーなめさーん。今日は超プチプチな同窓会らしいですねえー起きてますかあ?｣
窓から入ってきたのは子持ち、21歳の磯部雛だった。
二つ結びで後輩っぽいしゃべり方が特徴。
私より二歳も年下。
｢あ、雛ちゃんっ!私今急いでるのよ!｣
｢花芽さん…頑張ってくださいね…｣
雛はしくしくとなりながらも嵐のように去っていった。
私は簡単にトーストにして、今日のために買ってきた可愛い洋服を用意した。
その間に歯磨きをキチンとする。
｢びっぱぴばやびっべーびくも(しっかしはやいってー行くの)｣
と言っている。
グチュグチュペーをしてからパンの上をドスドス走りながら服に着替えた。
それからトーストを食べて……、行ってきます。
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