愛のない世界なんてない
「……………そうか」
「本当に…ごめんね…でも友達でいてくれるよね?」
「当たり前…」
友達以上の関係になりたかった、と俺は思った。
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中学一年生の夏になった。
今年も中学では咲とクラスが一緒であった。
「裕次君!」
「何?」
「あの…ここ分かんない…」
ノートを差し出す咲。
「ごめん俺も分からない」
咲と関わりたくない。
本当はさっきの問題分かったけど目を合わせたら
好きが溢れる。
我慢できなくなる。
一旦落ち着こうとした。
でも無理だった。