愛のない世界なんてない
はなめ
ピンポーン。
インターホンが鳴った。
「…誰だろ」
私が見てみるとそこにはこの前尋斗を呼び出ししてた子だ。
「あ…」
尋斗が来てインターホンの画面を見たら玄関へ向かった。
「あの…」
「はい?」
「ここここれっ」
そのこは尋斗に紙袋を渡した。
何かが入っていそうだ。
「いいにおいする」
「ね」
「あとで食べよう」
尋斗はそう言って部屋に戻った。
「はぁ…ねぇ圭…なんで私の事なんか…」
「好きなんだもん」
つぶらな瞳、整った可愛い顔。
本気そうだ。
「今日オオカミになってもいい?」
「ごめん。無理」