愛のない世界なんてない
五日目
もうすぐ帰るのかぁ…。
超フレンドリーな日々だったなぁ…。
「あと2日だぁぁぁ」
もっとここにいたい。
そんな時に限って私はお昼に起きちゃう。
「おい。起きろ」
「起きてるわよ」
裕次が入ってきた。
「もう、帰るのも早くなってきたな」
「ずっとここにいたい~」
「迷惑だから」
「やだぁぁぁ」
私は駄々をこねる。
「…………まぁ明日帰るんだろ?今日を十分楽しめばいいじゃん」
「特別なプレゼントみたいのがほしい」
「何だよそれ」
「お礼のチュウとか…握手とか…」
その言葉に裕次は呆れた。
「チュウなら圭からもらってんじゃないの?」
「…あいつは地元が一緒なの!!ここが地元の人と記念にお礼のチュウと握手したい…」
私はベッドに寝ころぶ。
「ってことは………」