愛のない世界なんてない
「…眠くなってきた」
「はぁ?」
確かに圭の目はトローンとしてた。
「寝ればいいじゃん。私起きてるから」
「一緒寝ようよ」
「そういうのがやなんだって!」
「はい」
圭はそう言うと私をひざに乗せたまま寝てしまった。
「降ろして!!」
「…うん」
圭は起きて私をお姫様だっこしたあとベッドに置いた。
私の二の腕をつかむ手が温かい。
「む~」
私と圭はさっきから見つめ合ってる。
すると圭の顔が近づく。
「何す…」
何が何だか分からなかった。
この感触…
私と圭は唇を重ねてしまった。
「…………………きゃあぁぁぁあぁあぁぁあぁあああぁあぁ!!!!!!」