愛のない世界なんてない
六日目
六日目の朝。
「おはよ」
圭が言ってきた。
「うん…おはよう」
私と圭は二人で布団にもぐりこんでいた。
「昨日の感想は?」
「…ない」
「俺と付き合って♪」
「…別にいいよ」
目を合わせられない。
「ありがとう」
「チュウしようよ~」
圭が言ってくる。
「やればいいじゃん」
「…うん」
私と圭は今日も唇を重ねた。
「華ちゃん、また後でしようよっ」
「やるもんか」
私は断った。
「じゃあ昨日の続き♪」
「……っ」
これが苦手だ-
*
私は身を引いた。
「それ…無理…」
息切れした。
「へぇ」