愛のない世界なんてない
「何なのよ…私圭の事好きじゃないからもう別れる」
私は思い切り立ち上がった。
「痛っ!!そっか…骨折だったぁ…」
「華ちゃんどうしたの?」
ちょうどよく圭が来た。
「あっ!!ちょっと圭!!私あんたのこと好きじゃないっ別れて!」
「え?」
くりくりした目をでかくする。
「さっきの寝言!」
「じゃあ、昨日のは?」
「あんたがしつこかったからでしょ」
「そんなぁ…」
圭は残念そうにした。
「好きでもないのに付き合うなんて酷いよ…圭だって、咲ちゃん達みたいになりたいでしょ?」
圭はコクリと頷いた。
「だったら私を惚れさせなさいよ、口説きは無理よ。ありのままの優しさがいい」