愛のない世界なんてない
「ん?あれ?」
見慣れない顔があった。
「瀧口先輩、吹奏楽の大会頑張ってくださうっ」
尋斗がそう言っていた。
「尋斗、誰?」
「え?この人は僕達の先輩の瀧口怜先輩だよ」
その人の顔を見ると超イケメンすぎる!!
「何しに来たの?」
「明後日瀧口先輩が吹奏楽の大会でるらしくてそのチケットもらったの!!」
と言ってそのチケットを見せてくれた。
へ~いいなぁ~。
私はその頃もう帰って…って、ん?
そうだ、まだここにいていいって言われたんだ。
「圭」
「はい?」
「私怪我してて美知子さんにここにいていいよって言われたから、まだここにいるね」
「じゃあ俺もお供しとくよ」
圭は優しく笑った。
「ありがと」
お礼を言った。