愛のない世界なんてない

「そんなことないですっっ!!空が可愛いからです♪」

「………女の子?」

「とんでもないっっ男の子ですよぅ」
空君はキョトンとしている。

「空は将来朱音ちゃんと結婚する約束してるんだよねっ」

「朱音ちゃん?」

「うん♪」
将来空君幸せになるなぁぁ。

「空は、絶対良い子になるって信じます」
キラキラした瞳も空君に授けたんだ。

「私も子供が欲しいなぁ」

「っつか華芽さん怪我したんですか?」

「…………今頃?」
雛は鈍感だ。

「そんな体じゃ産めませんよ!!」

「赤ちゃんまだいないわよ!!」
ピリピリしてきた。

「でも産む予定とかあるんですか?」

「……………分からない」

「……そうですか」
いつもヘラヘラしてる雛は真面目な顔をした。

「空も大きくなったら子供産んでねっ」

軽く下ネタ?

「こら、まだそんな事しらないわよ空君は」


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