愛のない世界なんてない
するとピンッと思い付いた。
「ま、まぁ、色々!」
あ~あ、最後の最後にはやっぱり宮迫みたいになっちゃったよ。
「東雲~」
「え?」
宮迫になんか言われた。
「可愛い~」
「ちょっと。やめてよ」
私は冷たい目で見た。
「ごめんごめん」
「はぁ…」
私は溜め息をついた。
.
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皆の発表は終わり、それから遊びをやって、本当にプチプチ同窓会は無事に終わった。
「華芽ぇ~。ばいばい」
悲しそうに言ってくる笑子。
「はいはい」
「華芽……それじゃっ」
悲しみを見せない愛。
「ん、じゃあね」
と言って高校をでようとした。が。
「東雲っ」
私を呼んだのは…。
「み、宮迫君…」
本当この人はとごまでしつこいのさ…。
「もう夜になったね」
確かにもう夜だった。
「早いねー」
私は簡単に棒読み。
「ちょっと飲み行かねぇ?」
「あー、じゃあいっちょやるか」
私は少しノリに乗った。
「じゃ行こう!」
宮迫は私の手を引っ張って走る。
「向こうのおでん屋でいいか?」
「うん」
宮迫は楽しそうに駆けた。
「こんばんはあ~」
私はそう言った。
「えーっと、ビールとちくわとたまごください」
「じゃあ私も同じくビールと…こんにゃくとはんぺんとたまごで!」
宮迫と私は楽しく言った。
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