愛のない世界なんてない
悪夢
それから暫く経つと圭は倒れた。
すぐさま病院へ連れてかれ、私とお母様は一緒に着いていった。
苦しそうにしている圭をただ見てるだけだった。
医者に結果を聞いた。
『心臓に相当悪影響が及ぼされてます。まだなんの病気かは分かりませんが、重症です。このままだと、余命もあとわずか…………』
「何とかしてください」
私の頭は朦朧としていた。
圭が死ぬ訳ない。
そんなの有り得ない。